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2024年11月28日 (木)

11/27 4年福祉出前授業~視覚障がいについて学ぼう~

11月27日(水) 今日は、4年生の福祉学習出前授業のために、県立盲学校の校長先生と理療科の岡島先生が来てくださいました。

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授業の前に、校長先生と岡島先生が子どもたちと一緒に給食を食べてくださいました。食事中に子どもたちは先生方にいろんな質問をして、盲学校や目の見えにくい方について理解を深めていました。

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いよいよ授業スタートです。初めに、先生がどんな風に見えているのか、スライドや動画を使いながら説明してくださいました。先生は日頃から料理もよくされるとのことで、素早い包丁さばきに子どもたちから驚きの声が上がっていました。

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目が見えない人は日本に20万人、そしてメガネやコンタクトを使っても見えにくい人は140万人もいるそうです。また「視覚障がい」といっても、真ん中しか見えない、逆に真ん中が見えない、周りしか見えない、部分的に見えないなど、多様性があることも教えていただきました。

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もし、総理大臣が「今日から教科書は全員点字の教科書を使います」と言われたら賛成、反対、どっち?という先生からの質問に、点字は実際に読み取ることは難しいため、子どもたちは悩みながら考えていました。

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日頃みんなが使っている普通の教科書や階段などを、不便に感じている人たちもいるということについて考えました。そして、本当の障がいとは「多くの人が便利に使うことができるものを便利に使うことができない」ということ、また、障がい者とは「障害がある社会に住んでいる人」ということも教わりました。そういったことを解決し、すべての人が便利に生活するために・・・

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たとえば点字以外に拡大教科書やデジタル・音声教科書などを使うといいことを学びました。実際に拡大教科書を見せてもらうと、文字や楽譜などが大きくてとても見やすくなっていました。

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点字の本やスロープ、エレベーターなど、モノのバリアフリー以外に、お互いを支え合う「心のバリアフリー」・・・たとえば、困っている人を見かけたら「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけることが大切だと学びました。ヘレン・ケラーの言葉に「障がいは不便だが、自分が頑張れば不幸ではない」という言葉がありますが、先生は「障がいは不便だが、心のバリアフリーで幸せにもなれる」という言葉に置きかえられていました。

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「障がい者は特別な人ではなく、みんなが支え合って不便でない社会をつくるとみんなが楽しくなるよ」という先生の言葉に子どもたちは大きくうなづいていました。これは、SDGsの「共生社会」という考え方にもなっていると教えていただきました。

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視覚障がいについてさらに理解を深めるために、「バスがきましたよ」という本や、ヨシタケシンスケさんの「みえるとかみえないとか」という本を紹介していただきました。図書室にもある本で、読んだことがある子もいました。1127_15

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最後に、お土産にいただいたクリアファイルで「見えにくい世界」の体験をしました。「混濁(こんだく)」「視野欠損」「求心性視野狭窄(きょうさく)」それぞれの窓からのぞき、ぼんやりとしか見えないことを体感しました。また、白地に黒文字よりも黒地に黄色文字の方が見やすいこともわかりました。

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そのような視覚的な工夫が、駅や歩道、階段などに見られるようになったそうです。

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終わりに校長先生と岡島先生に感謝の言葉を伝え、いもほりで採ったさつまいもをお渡ししました。喜んでいただき、子どもたちも笑顔になりました。

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最後は肩につかまってもらい、玄関までご案内しました。熊野校長先生、岡島先生、子どもたちに貴重な学びをいただき本当にありがとうございました。

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