12/3~5 今週の学校生活~SASA・校内確認テストと4年福祉学習~
12月3日(火)・4日(水)は、5年生対象のSASA2024(福井県学力調査)、その他の学年は校内確認テストがあり、11/26~12/3までを『学力向上週間』として取り組みました。『学習頑張りカード』には家庭学習の時間を記入し、保護者の皆様にも見ていただきました。励ましをありがとうございました。おかげさまで目標の時間より多く頑張っている子たちもいて、その成果がテストにも表れていたことと思います。
テスト前に、練習のプリントの直しを見直し、友達と一緒に勉強している子もいました。感心ですね。
5年生はこの日はSASA2日目ということもあり、やる気満々、笑顔も見られ、気合十分です。(写真はテスト前の様子です。)テストの解答用紙にはQRコード付きのシールを貼るようになっていました。マークシートの問題と記述式の問題がありました。
廊下からテストの様子を見ると、みんな真剣に取り組んでいました。校内確認テストは、テスト終了後にさっそく担任の先生が丸付けをし、テスト直しをしている子たちもいました。自主学習やテスト前の見直しが功を奏し、満点をとれた子もいました。よく頑張りました!
12月3日(火)には、4年生の福祉学習として、坂井市社会福祉協議会の佐藤さんがお話をしに来てくださいました。佐藤さんは「障がいをもっていても住みやすい街づくり」のために、日々のお仕事をされています。
佐藤さんは16歳の時に交通事故に遭い、首から下の部分が麻痺状態になったために車椅子で生活をすることになったそうです。佐藤さんの家はオールバリアフリーで、みんなと同じような生活をされているそうです。佐藤さんはご自身の境遇について「可哀想ではない、ただみんなより少し大変なだけ」という風に考え、前向きに人生を生きてこられたことをお話しされました。
お話の中で何度も「生きるのはみな平等、大変なのはみんないっしょ」「後ろ向きなことは考えず、前向きに、これからどうしたらいいかを考えて生きる」「失敗したらどんなふうにカバーするか、次にどうするかを考える」というメッセージを子どもたちに伝えてくださいました。
また、「自分が相手の立場に立ち、思いやりをもって話したり接したりする」「誰か困っていたら、声をかけて手助けをする」ことの大切さについても教えてくださいました。子どもたちはお話を聞きながら、たくさんメモをとっていました。お話の後、子どもたちはたくさん質問し、その一つ一つに佐藤さんは丁寧に答えてくださいました。
質問の中に、車の運転についての質問もあり、お話の後、車にどうやって乗るのか、どうやって運転するのかについて実際に見せてくださいました。運転席の左側にアクセルとブレーキのレバーがあったり、ハンドルを操作しやすい道具がついていたりする様子を子どもたちは興味深く見ていました。
佐藤さんから「心のやさしい、思いやりのある子に育ってほしい」「優しい気持ちをもって障がいのある方やお年寄りに接してほしい」という言葉がとても印象に残りました。実体験にもとづいたお話にはとても重みがありました。子どもたちには佐藤さんのメッセージをこれからの生き方につなげてもらいたいと思います。佐藤さん、貴重なお話をありがとうございました。
12月5日(木)は、4年生が車椅子体験を行いました。初めにあわら市社会福祉協議会の方による講習があり、体育館で車椅子の乗り方やブレーキ操作、曲がり方を練習した後に、実際にスロープをペアで乗ってみました。先日お聞きした佐藤さんのお話も思い出しながら体験しました。
職員玄関のスロープ前で、もう一度車椅子に乗る時の注意点を確認しました。もし車椅子で困っている人がいたら「何かお手伝いしましょうか」と声をかけること、サポートが必要なのかを確かめることも大切だということを再確認しました。
体験後、スロープを降りる時は、不安がないように「後ろに下がりますね」と声をかけながら後ろ向きで下がっていくことが大事だと発言していました。大人の方をサポートする場合は、けっこう力が必要だという意見も出ていました。その後、学校の工夫として、多目的トイレがあることにも気づき、行ってみました。
多目的トイレは、車椅子の人でも誰でも利用できるトイレです。車椅子や介助する人が出入りできるように、間口や中がとても広いこと、手洗い場は低くなっていて自動で水が出ること、便座に移動しやすいように手すりがついていること、洗浄ボタンや非常ボタンは手が届きやすい位置にあることなど、多くの発見がありました。
このように、4年生は多くの体験を通して福祉について理解を深めています。社会には様々な人がいて、共に暮らしやすくするために自分たちはどうしていくといいか、多くのことを学び、考えることができたと思います。
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